「冷や」と「冷酒」は何が違うの?

2023/01/01 コラム

日本酒の飲み方である「冷や」と「冷酒」。
どちらも「冷」がつくので混同しやすいのですが、意味は全く異なります。
この記事では、冷やと冷酒の違いを解説いたしますので、一度参考になさってください。

▼「冷や」と「冷酒」は何が違うの?
「冷や」と「冷酒」の大きな違いは温度です。

・冷や…20~25℃の常温のお酒のこと
・冷酒…冷蔵庫などで5~15℃に冷やしたお酒のこと

■冷や(常温)
常温なのに「冷や」と呼ばれている理由は、冷蔵庫のない時代は簡単にお酒を冷やすことができなかったから。
温めるか常温かの二択しかなかった為、温めない方のお酒を「冷や」と呼んでいたのです。

■冷酒
5~15℃の日本酒は全て冷酒にあたります。
ただし冷酒は、温度によって細かく3つに分けられるのです。
ここでは、冷酒の温度ごとの呼び方や特徴をご紹介いたします。

・5℃
5℃前後の日本酒は、雪冷え(ゆきびえ)と呼ばれます。
香りやコクが強いお酒を雪冷えで飲むと、すっきりとした清涼感のある味わいに感じられますよ。

・10℃
10℃前後の日本酒は、花冷え(はなびえ)と呼ばれます。
花冷えは、キレが柔らかくなり、ほのかな甘みや酸味が楽しめるでしょう。

・15℃
15℃前後の日本酒は、涼冷え(すずびえ)と呼ばれます。
瓶に水滴が現れ始めるくらいの温度で、瓶を触るとひんやりと冷たさを感じます。
涼冷えは、華やかな香りを持つフルーティーな日本酒の良さがぐっと引き立つ飲み方です。

▼まとめ
「冷や」は、常温のことですが「冷酒」は、5~15℃に冷やした日本酒のことを指します。
冷やと冷酒の違いを理解していれば、お店でお酒をオーダーする際も安心ですね。
また、冷酒といっても温度によって細かく呼び方や味わい方が変わります。
5℃温度が違うだけで香りや味わいが微妙に変化するので、一度ご堪能してみてくださいね。